心筋炎について。その①
はい、こんにちは。
先日、ノババックス社の、組換えコロナウイルスワクチン「ヌキソビッド筋注」にも、
「心筋炎、心膜炎の報告がある」との記載が、【重要な基本的注意】の項に追記されることとなったと厚労省の発表がありました。
そもそも心筋炎ってどんな病気でしょうか?
早速調べてみましょう。
Mayo Clinicより
Myocarditisです。
心筋炎は、心臓の筋肉(心筋)に起こる炎症です。
この炎症は、心臓が血液を送り出す能力を低下させる可能性があります。
心筋炎は、胸の痛み、息切れ、急速または不規則な心拍数の変化(不整脈)などを引き起こすことがあります。心筋炎の原因のひとつは、ウイルスへの感染です。
薬物反応や一般的な炎症性疾患が心筋炎を引き起こすこともあります。重度の心筋炎は心臓を弱らせ、体の他の部分に十分な血液が行き渡らないようにします。
血栓が心臓に形成され、脳卒中や心臓発作につながる可能性があります。
心筋炎の治療には、薬物療法、処置、手術が含まれます。
そんまんまですが、心筋の炎症です。
ウイルス感染、薬剤、炎症性疾患等が原因となるようです。
症状
初期の心筋炎では、症状が現れない人もいます。また、症状が軽い人もいます。
一般的な心筋炎の症状は以下の通りです。
・胸痛
・疲労感
・脚、足首、足の腫れ
・速いまたは不規則な心拍数の変化(不整脈)
・安静時や活動時の息切れ
・軽い頭痛や失神しそうな感覚
・頭痛、体の痛み、関節痛、発熱、のどの痛みなど、感冒様症状
心筋炎の症状が心臓発作のようになることもあります。
原因不明の胸の痛みや息切れがある場合は、救急医療機関を受診してください。
症状が軽いと分からないこともあり。むくんだり、息切れは心不全も良くある症状です。
不整脈や胸痛は心臓と関係ありそうですが、風邪症状で心筋炎を疑うのは難しいですね。
子どもの心筋炎
子どもが心筋炎を発症した場合、以下のような症状が出ることがあります。
・呼吸困難・胸の痛み
・失神
・発熱
・急速な呼吸
・心拍が早くなったり、不規則になったりする(不整脈)
大人と同じですが、子供だと上手く症状を伝えられないので難しいですね。
受診のタイミング
心筋炎の症状がある場合は、医療機関に連絡してください。
心筋炎の症状は、心臓発作のように見えることがあります。
原因不明の胸の痛み、速い心拍数、息切れがある場合は、救急医療機関を受診してください。症状が重い場合は、救急外来に行くか、救急車を呼んでください。
無理せず早めに受診しましょう。
診断
心筋炎は早期に診断することが、長期的な心臓の障害を防ぐために重要です。
心筋炎を診断するために、医療従事者は通常、診察と聴診器による聴診をします。心臓の健康状態を確認するために、血液検査や画像検査が行われることもあります。
画像検査は心筋炎を確認し、その重症度を判断するのに役立ちます。心筋炎を診断するための検査は以下の通りです。
・血液検査
血液検査は通常、心臓発作や炎症、感染症の徴候がないかどうかを確認するために行われます。
心筋酵素検査は、心筋の損傷に関連するタンパク質をチェックすることができます。
抗体血液検査は、心筋炎に関連する感染症にかかったかどうかを判断するのに役立つ場合があります。
・心電図
この迅速かつ無痛の検査では、心臓がどのように拍動しているかがわかります。
医療従事者は心電図を調べて、不規則な心拍(不整脈)があるかどうかを判断します。
スマートウォッチなどの個人用機器の中には、心電図をモニタリングできるものがあります。
・胸部X線検査胸部X線検査では、心臓や肺の大きさや形状を確認することができます。
胸部X線検査では、心不全に関連している可能性のある水分が心臓の中や周囲にあるかどうかを確認することができます。
・心臓MRI
心臓MRIでは、心臓の大きさや形状、構造などがわかります。心筋の炎症の徴候を示すこともあります。
・心エコー
心エコーでは、心臓の大きさや、心臓や心臓弁を通る血液の流れがどの程度良好であるかを示すことができます。
心エコーは、心臓の周囲に水分があるかどうかを判断するのに役立ちます。
・心臓カテーテル検査と心筋生検
医療従事者が腕や鼠径部の動脈から細い管(カテーテル)を心臓の動脈に通します。
カテーテル内に造影剤を流し、心臓の動脈(冠動脈)をX線でより鮮明に映し出すことができます。心筋組織の小さなサンプル(生検)が採取されることがあります。
この検体を用いて、炎症や感染の有無を調べられます。
採血、レントゲン、心電図、エコー、(MRI)は一般的かと思われます。
カテーテル検査(心筋検査)まで行くと少し、体に負担がありそうですね。
次回その②治療に続きます。