Q27. 片頭痛について教えて。その①
はい、こんにちは。
早速調べてみましょう。
Cleveland ClinicからMigraine Headachesです。
偏頭痛も使われますが、学術的には片頭痛です。
ちょっと内容が濃いので分割させてもらいます。
片頭痛って何?
片頭痛は、様々な症状を引き起こす一般的な神経疾患であり、
特に頭の片側がズキズキと脈打つような頭痛が起こります。
片頭痛は、体を動かしたり、光や音、匂いを感じると悪化することがあります。
片頭痛は少なくとも4時間、あるいは数日続くことがあります。
アメリカ人の約12%がこの遺伝子疾患を患っています。
調査によると、この病気は、世界で6番目に障害の多い病気です。
わたしも副鼻腔炎(蓄膿)で目のまわりが痛むことが多いのですが、頭痛って大変です。
肩こりでも後頭部が締め付けられることがありますが、こちらはずきずきする痛みです。
前兆(Aura)とは?
前兆とは、通常、片頭痛が始まりそうだという警告のような、
感覚、運動、言語に関する症状のことです。
通常は頭痛の前に起こりますが、頭痛の最中やその後に現れることもあります。
前兆は10分から60分程度続きます。
片頭痛を経験する人の約15%から20%に前兆があると言われています。
前兆の症状は可逆的です。
以下のような症状を引き起こします。
・明るい点滅する点、輝き、または光が見える。
・視界に盲点ができる。
・皮膚のしびれやヒリヒリ感。
・話し方が変わる。
・耳鳴りがする。
・一時的な視力低下
・波線やギザギザが見える。
・においや味の変化。
・変な感じがする。
目がチカチカするのが有名でしょうか?他にも色々あるんですね。
片頭痛の種類
片頭痛にはいくつかの種類があり、同じ種類でも違う名前で呼ばれることがあります。
片頭痛を持つ人の約15%~20%が前兆を経験するといわれています。
前兆のない片頭痛です。症状は同じですが、前兆は起こりません。
・頭痛を伴わない片頭痛
「無症候性片頭痛」または「無症候性片頭痛」とも呼ばれ、前兆の症状はありますが、その後に起こる頭痛はありません。
体の片側に一時的な麻痺(片麻痺)、神経学的または感覚的な変化が生じます。
頭痛の発症に伴い、一時的なしびれや体の片側の極端な脱力感、ピリピリした感覚、感覚の喪失、めまいや視力の変化などを伴うことがあります。頭の痛みを伴うこともあれば、伴わないこともあります。
片方の目の視力が一時的に、部分的に、または完全に失われ、目の奥に鈍い痛みが生じ、それが頭の他の部分にまで広がっていくことがあります。視力の低下は、1分程度で終わることもあれば、数ヶ月続くこともあります。
・慢性偏頭痛
慢性片頭痛は、片頭痛が1ヶ月に15日以上起こる場合をいいます。症状は頻繁に変化し、痛みの程度も変化します。慢性片頭痛の方は、月に10日から15日以上頭痛薬を使用している可能性があり、残念ながら、さらに頻繁に起こる頭痛につながる可能性があります。
・脳幹前兆を伴う片頭痛
この片頭痛では、頭痛の前にめまい、ろれつが回らない、物が二重に見える、平衡感覚が失われるなどの症状が出ます。頭痛の痛みは後頭部に影響することもあります。これらの症状は通常突然起こり、うまくしゃべれない、耳鳴り、嘔吐などを伴うこともあります。
・片頭痛発作重積
72時間以上続くこともある、稀で重度の片頭痛のタイプです。頭痛の痛みと吐き気が極端にひどくなることがあります。特定の薬、または薬の禁断症状によって、このタイプの片頭痛になることがあります。
頭痛が無い頭痛とか難しい。
目が見えなくなったり、麻痺が起こったり、ろれつが回らないと脳卒中と区別が付きにくいです。
早めに受診が必要です。
鎮痛剤の飲み過ぎも良くないみたいです。
片頭痛の4つの段階
4つの段階を時系列に並べると、前駆症状、前兆、頭痛、後遺症となります。
約30%の人は頭痛が始まる前に症状が出ます。
前駆症状(PRODROME):
最初の段階は数時間続くか、数日続くこともあります。毎回起こるとは限りません。
前兆(AURA):
60分ほど続くこともあれば、5分ほどで終わることもあります。
ほとんどは前兆を経験しませんが、前兆と頭痛の両方が同時に起こる人もいます。
頭痛(HEADACHE):
頭痛は4時間から72時間程度続きます。通常は、ズキズキ、キリキリ、または、頭に氷を刺されたような感覚と表現されます。通常、頭の片側から始まり、反対側へ広がっていきます。
後遺症(POSTDROME):
後頭部は1日か2日続きます。片頭痛の「二日酔い」とも呼ばれ、片頭痛持ちの人の80%が経験すると言われています。
4つの段階を経るのに約8時間から72時間かかると言われています。
救急外来で診察/治療した程度で、私自身は片頭痛の経験はありませんが、
毎回この段階を繰り返すのは厳しいですね。4つの段階の参考図を引用しておきます。
片頭痛の頻度
専門家によると、成人人口の約半数が頭痛を経験し、アメリカ人の12%が片頭痛を患っていると推定されています。
女性は男性の約3倍も片頭痛を経験しやすいと言われています。
女性ホルモンの関係で女性の方がなりやすいみたいです。
危険因子
以下のようなものがあります。
・遺伝:
片頭痛になる人の最大80%は、近親者に片頭痛の患者がいると言われています。
・性別:
片頭痛は、男性よりも女性、特に15歳から55歳の女性に多くみられます。ホルモンの影響により、女性に多く見られるようです。
ストレス:
高ストレスだと片頭痛が起こりやすいかもしれません。ストレスは片頭痛の引き金になることがあります。
・喫煙
遺伝する傾向があるとのこと。女性に多い様です。気遣いが必要です。
タバコ止めましょう。
頻度は?
片頭痛の頻度は、1年に1回、1週間に1回、またはその間の任意の回数です。
月に2回から4回の片頭痛が起こるのが最も一般的です。
片頭痛は遺伝する?
片頭痛は家族に遺伝する傾向があります。
片方の親が片頭痛の既往がある場合、その子供が片頭痛になる確率は50%です。
両親ともに片頭痛の既往がある場合、そのリスクは75%に跳ね上がります。
子供も片頭痛になる?
はい。しかし、小児の片頭痛は多くの場合短く、胃の症状がより多く見られます。
子供の場合、頭痛より、胃が痛くなったり気持ち悪くなるようです。わかりにくいですね。
脳に障害がでる?
いいえ。片頭痛が原因で脳に障害が起こることはありません。
次回は症状などのお話です。