めがね先生の勝手にOUTPUT

いろいろな事に勝手に返答します

オミクロンBA.5って ?

はい、こんにちは。

今日は、大変な事件がおきてますが、記事更新させて頂きます。

番号も忘れがちになってきたので、題名の番号なしとします。

肥満の途中でしたが、またはやりだしたオミクロン関連です。

 

東京都健康安全研究センター

世界の新型コロナウイルス変異株流行状況(7月7日更新)BA.5亜系統の増加より

 

世界で流行する新型コロナウイルス99%以上がオミクロン株となりました。
しかしオミクロン株にも様々な亜型が存在しそれらが出現と消滅を繰り返しながら現在も変化を続けています。
近年では世界の多くの国で広くワクチン接種が行われていることから、ウイルスの感染力だけでなく、免疫回避能力(ワクチン効果減弱)の高さも流行の重要なファクターと考えられ、表面抗原の一種Sタンパク上の変異に注目が集まっています。

2020年4月以降、S蛋白のL452部位の遺伝子変異を持つ亜型が著しく増加し、452L→Qに変化した、BA.2.12.1型、同部位がL→Rに変化したBA.4、BA.5,BA5.1等の株は現在も増加傾向にありその動向が注目されています。 ちなみにL452Rはデルタ株にも存在する変異です。

ちょっと難しいですが、今は新型コロナは、ほぼオミクロン株になっており、スパイクタンパク質を作る遺伝子の変化の仕方によって、BA.1やBA.2、BA.4/BA.5と分類しているようです。

 

国立感染症研究所

感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルスSARS-CoV-2)の変異株について (第18報)より

 

BA.4系統、BA.5系統、BA.2.12.1系統は一部の国でBA.2系統から置き換わると共に、
BA.2系統と比較して感染者増加の優位性や免疫逃避が指摘されており、今後の国内外の動向を注視する必要がある。一方で、BA.4系統、BA.5系統、BA2.12.1系統いずれも既存のオミクロン株と比較して重症度の上昇につながる証拠はみられない。

BA.4 やBA.5系統が増加しているようです。
ワクチンが効かない可能性がありますが、現時点で重症化しやすい訳ではないみたいです。

BA.4/BA.5系統について 

新型コロナウイルスワクチン接種者及びオミクロン株感染者の血清を用いた抗原性評価では、BA.4系統、BA.5系統に対する抗体価はBA.1と比較して2.9倍から3.3倍、BA.2と比較して1.6倍から4.3倍の中和活性の低下が指摘されている
(Hachmann NP. et al.. 2022、Wang, Q. at al.. 2022)。

BA.4系統、BA.5系統ではワクチン(等)によって得られた中和活性が低下するようです。

・BA.2系統ウイルス株にオミクロン亜系統のスパイク遺伝子を置換した遺伝子組換えキメラウイルスを用いたハムスター感染実験の結果、BA.4系統及びBA.5系統のスパイクを持つウイルスの病原性がBA.2系統のスパイクだけを持つウイルスよりも高くなったことを示した報告がある (Kimura I et al, 2022)。

動物実験レベルでは、病原性が高くなったと言う論文もあるそうです。

・ただし、デルタ株等のオミクロン株以外の従来株との比較はなく、BA.4系統及びBA.5系統のスパイクを持つウイルスの病原性がオミクロン株出現前のSARS-CoV-2に比べて高くなっているのかについては不明である。

実際の臨床データはまだ乏しく、人で病原性が高いかは不明です。

・BA.4系統、BA.5系統の持つF486V変異は中和抗体の結合に影響を与える可能性が示唆されており、スパイクタンパク質の構造上casirivimab/imdevimab(ロナプリーブ)のcasirivimab、tixagevimab/cilgavimab(Evusheld)のtixagevimabの効果に影響を与える可能性が示唆されている(UKHSA, 2022c)

一部の中和抗体薬が効きにくいかもしれないとのことです。

 

そもそも、オミクロン株にはロナプリーブは中和活性が保たれず非推奨、

ゼビュディ(ソトロビマブ)もBA.2系統には有効性が減弱する可能性があり,他の治療薬が使用できない場合に本剤の投与を検討となっていました。
新型コロナウイルス感染症診療の手引き 第7.2版)

 

NIHの治療ガイドラインでは、BA.2系統にも活性がある「bevtelovimab」が推奨されてますが、日本では未承認ですし、BA.5系統にも推奨されるかは不明です。

非中和抗体薬Paxlovid(パキロビッド), Remdesivir(ベクルリー), Molnupiravir(ラゲブリオ)等は引き続き使用できそうなので治療法も従来とさほど変わらないと思われます。

 

今後もいろんな変異株がでるでしょうけど、中和抗体薬やワクチンはその都度効果が減っていくんでしょうか?きりが無いですね。