めがね先生の勝手にOUTPUT

いろいろな事に勝手に返答します

骨そしょう症について教えて

はい、こんにちは。

最近やや忙しく、更新が滞っておりました。

 

NHSよりOsteoporosisです。

骨粗鬆症は、骨が弱くなり、もろくなり、骨折しやすくなる健康状態です。
数年かけてゆっくりと進行し、転倒や突然の衝撃で骨が折れる(骨折)ことで初めて診断されることが多いようです。

特に、お年寄りの女性に多いようですね。
骨折は痛いし、動けなくなるしこまります。

 

骨粗鬆症の方に多い怪我は、以下の通りです。


手首の骨折

股関節の骨折

脊椎骨(椎骨)の骨折


しかし、腕や骨盤など、他の骨でも骨折が起こることがあります。
咳やくしゃみで肋骨が折れたり、背骨の一部がつぶれたりすることもあります。


骨粗鬆症は通常、骨が折れるまで痛みませんが、背骨の骨折は長期的な痛みの原因としてよく知られています。

 

骨折が骨粗鬆症の最初の兆候となることが多いのですが、高齢者の中には特徴的な猫背(前かがみ)の姿勢になる人もいます。
これは、背骨の骨が折れて、体の重さを支えるのが難しくなった場合に起こります。

骨粗鬆症は、骨を強くする薬で治療することができます。

街中で背中が曲がっている高齢者を見かけることがありますが、骨折の影響が多いんですね(ほかの原因もありますが)。背骨の骨折(圧迫骨折)で痛みが続く人も多いようです。

 

骨減少症:骨粗鬆症になる前の骨量減少

骨粗鬆症になる前の段階を骨減少症と呼びます。
骨密度検査の結果、骨密度が年齢の平均値より低くても、骨粗鬆症と分類されるほどの低さではない場合です。

骨減少症が必ず骨粗鬆症につながるとは限りません。多くの要因に左右されます。

骨粗鬆症の予備軍みたいなものですね。

 

骨粗鬆症になるのはどんな人?

骨粗鬆症は、英国で300万人以上の人が罹患しています。

毎年50万人以上の人が、骨粗鬆症の結果として脆弱性骨折(立ったままの高さ以下から落下して骨折すること)のために病院で治療を受けています。

日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります(日本整形外科学会HPより)

 

骨粗鬆症の原因

加齢に伴い骨が減少するのは正常なことですが、

中には通常よりはるかに早く骨が減少する人もいます。
その結果、骨粗しょう症になり、骨折のリスクが高まります。

また、女性は閉経後の数年間に急激に骨が減少します。
女性は男性よりも骨粗しょう症のリスクが高く、特に閉経が早い場合(45歳以前)、卵巣を摘出した場合は注意が必要です。

しかし、男性や若い女性、子供にも発症する可能性があります。

 

また、以下のような多くの要因が、骨粗鬆症の発症リスクを高める可能性があります。

 

・高用量ステロイド錠を3ヶ月以上服用したことがある。

・炎症性疾患、ホルモン関連疾患、吸収不良などの疾患にかかっている。

骨粗鬆症家族歴(特に親の股関節骨折)。

乳がんの後に多くの女性が服用するエストロゲンなど、骨の強度やホルモンレベルに影響を及ぼす可能性のある特定の薬の長期使用

・拒食症や過食症などの摂食障害を患っている、または患っていたことがある。

・低体重指数(BMI)であること

・定期的な運動をしていない

・多量の飲酒と喫煙

一部の内服薬の影響や、栄養不良、飲みすぎ、運動不足、などもリスクが高まるようです。

 

 

 

骨粗鬆症と骨減少症の診断

骨粗鬆症の疑いがある場合、医師はFRAXやQ-Fractureなどのオンラインプログラムを使って、将来の骨折のリスクを計算することができます。

FRAX: https://www.sheffield.ac.uk/FRAX/tool.aspx?lang=jp
web上で必要事項を入力すると今後10年間での大腿骨骨折、
骨粗鬆症性骨折の予測率が出ます。

 

骨密度スキャン(DEXA:dual-energy x-ray absorptiometry)

骨の強さを測定するために、骨密度スキャンを勧められることもあります。
スキャンする部位にもよりますが、10分から20分程度の短時間で終わる、痛みのない検査です。

健康な若年成人の骨密度と比較することができます。

その差は標準偏差(SD)として計算され、Tスコアと呼ばれます。

標準偏差とは、平均値または期待値に基づくばらつきの尺度です。

Tスコア<-1.0は正常

-1.0から-2.5は骨量減少を示し、骨減少症と定義されます。

≦-2.5 は骨量の減少を示し、骨粗鬆症と定義されます。

 

同性若年齢(20-44歳)の平均骨密度を100% とした若年成人比較(  YAM ; young adult mean)というのもあり、この場合正常が80%以上、骨量低下が70%以上80%未満、骨粗鬆症が70%未満となります。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療は、骨折の治療と予防、そして骨を強くするための薬の服用が基本です。

治療が必要かどうかは、将来的に骨折する可能性があるかどうかで判断します。
これは、あなたの年齢、性別、骨密度スキャンの結果など、様々な要因に基づいて決定されます。

日本ではFRAXで骨粗鬆症性骨折の予測が15%以上/10年で治療開始の目安みたいです。

 

骨粗鬆症の予防

骨粗鬆症を発症するリスクがある場合、骨を健康に保つための対策を講じる必要があります。これには以下が含まれます。


・骨をできるだけ丈夫にするために定期的に運動をする。

カルシウムとビタミンDを多く含む健康的な食事

・10マイクログラムのビタミンDを含むサプリメントを毎日摂取する。

・ライフスタイルを変える - 喫煙をやめ、アルコール摂取を控える。

薬飲むだけではなく、生活習慣の改善が必要とのこと。

 

骨粗鬆症と付き合っていくために

骨粗鬆症と診断されたら、転倒の可能性を減らすために、自宅から危険なものを取り除き、定期的に視力検査や聴力検査を受けるなどの対策があります。

骨折からの回復を助けるために、
次のような方法を試してみてはいかがでしょうか。


温浴や冷罨法などの温冷療法

・経皮的電気神経刺激療法(TENS)-電池式の小さな器具で神経を刺激し、痛みを軽減します。

・リラクゼーション法

また、訓練を受けたカウンセラーや心理学者、同じ病気の人たちと話すことも有用です。

経皮的電気神経刺激療法はあまりなじみがないですが、amazonでTENSで検索すると普通に出てきます。効くんでしょうか?機会があったら試してみたいと思います。

次回、薬物治療や、予防法についてもう少し続けたいと思います。