Q25. 植毛手術ってどんなことするの?
はい、こんにちは。
早速調べてみましょう。
NHS.uk より Hair Transplantationです。
NHS(National Health Service)とは、イギリスの国営医療サービス事業をさし、
患者の医療ニーズに対して公平なサービスを提供することを目的に1948年に設立されました。
NHSにはイギリス国家予算の25.2%が投じられており、
NHSウェブサイト(www.nhs.uk)は、毎月5000万人以上の訪問者がある英国最大の健康ウェブサイトです。(wiki)
自毛植毛
自毛植毛は、薄毛や脱毛の部位に毛髪を移動させる手術です。
美容整形手術なので、自由診療となりNHSでは利用できません。
自毛植毛を受けることは、大きな決断です。できる限り多くのことを調べ、何をすべきかを知りましょう。
公的な機関が情報提供してくれるのはいいですね。
「厚労省 植毛」でググっても、検索できませんでした。
自毛植毛の費用について
英国での自毛植毛の費用は、脱毛の程度、施術の種類、クリニックとそのチームの質によって異なりますが、1,000~30,000ポンド(16.5-50万円くらい)位となります。
自毛植毛を受けられる方
自毛植毛は、家族に遺伝するような永久脱毛症の人に適しています。
円形脱毛症など、他のタイプの脱毛症には適していないのが普通です。
自毛植毛を受ける前に考えるべきこと
イギリスで自毛植毛を受けようと考えている方は、Care Quality Commission(CQC)を確認してください。
イギリスで美容整形を行っている独立系のクリニックや病院は、すべてCQCに登録されている必要があります。自毛植毛を行うクリニックをインターネットで検索する場合は、注意が必要です。
検索リストにお金を払ってサービスを宣伝しているところもあります。
ちなみに、「CQCは、英国保健社会福祉省の行政非部門公共機関である。2009年に設立され、英国における医療・社会福祉サービスの規制・検査を行っている。
CQCの役割は、英国における病院、介護施設、歯科医院、一般診療所、その他の介護サービスが、安全で効果的かつ質の高いケアを人々に提供しているかどうかを確認し、それらの提供者に改善を促すことであるとしています。」だそうです(wiki)。
日本だと、消費者庁管轄の独立行政法人国民生活センターがありますが、医療・介護に特化しているわけではないので、日本でもこのような組織があるといいですね。
いまだとネットで効果的に宣伝しようとすると、グーグルにお金払う必要があり、加えて、グーグル口コミで判断されてしまいますし。
外科医を見つける
すべての医師は、General Medical Council (GMC)に登録し、診療許可を得ていなければなりません。
英国毛髪再生外科学会(BAHRS)のウェブサイトをチェックし、外科医が毛髪移植の正会員または提携会員であるかどうかを確認します。
以下のことを尋ねる。
・資格と経験について
・これまでに行った自毛植毛の件数
・合併症のある植毛を何件行ったか
・どのような自毛植毛をお勧めするか、またその理由は?
・万が一の場合、どのようなフォローアップを期待できますか?自毛植毛の内容
植毛は通常、局所麻酔と鎮静剤の下で行われます。
自毛植毛には2つのタイプがあります。
①毛包単位移植(FUT:Follicular Unit Transplantation):
後頭部から毛髪のある薄い皮膚を切り取り、1~4本の毛髪(ヘアグラフト)を含む断片に分割します。
頭皮に小さな切れ目を入れて、グラフトを植え付ける。
毛髪を採取した部位を縫合します。後頭部に傷跡が残りますが、髪の短い人でなければ目立ちません。
②毛包単位抽出(FUE:Follicular Unit Extraction):
後頭部を剃毛します。
毛包を1本ずつ抽出します(グラフト)。
グラフトを頭皮に作った小さな切り口に埋め込みます。
小さな傷跡がたくさん残りますが、あまり目立ちません。
自毛植毛は通常1日で終わりますが、入院する必要はありません。
広い範囲を治療する場合は、数ヶ月の間隔をあけて2回以上の治療を受ける必要があるかもしれません。
検索した限りでは、傷が目立ちにくい、FUEのほうが主流みたいです。
手術後経過
ほとんどの方が、植毛後3日ほどで仕事に復帰することができます。
手術後2週間は、植毛した毛髪の取り扱いに十分注意する必要があります。グラフトがしっかり固定されないからです。
最初の1ヶ月は、傷跡を減らすために、運動を控えるように言われるかもしれません。
2~5日後:包帯は通常取り外すことができますが、グラフトには触れないようにしてください。
6日目:手で優しく髪を洗うことができるようになります。
10~14日後:通常、解けない縫い目はすべて取り除くことができます。
数週間後:移植された毛髪はしばしば抜け落ちますが、その後また生え始めます。
6ヵ月後:新しい髪が生え始めます。
12~18ヵ月後:完全な効果が得られます。
術後のケアは少し、大変そうですね。
合併症
・数日間、頭皮が硬くなり、痛みや腫れが生じる。
・毛髪を移植した部分に一時的なかさぶたができる。
・傷跡が1つ、または非常に小さな傷跡がいくつもできる。・出血
・感染症
・麻酔薬に対するアレルギー反応
・移植がうまくいかず、髪が抜けてしまったり、目立つ傷跡ができたりする
・植毛した周囲で髪が薄くなり続ける
手術ですので合併症は起こりうると
問題が発生した場合
美容整形は時に失敗することがあり、思ったような結果が得られないことがあります。
激しい痛みや予期せぬ症状が出た場合は、できるだけ早く自毛植毛を行ったクリニックに連絡する必要があります。
結果に満足できない場合、または処置が適切に行われなかったと思われる場合は、治療を行った外科医に相談してください。
あなたのケアに懸念がある場合は、CQCに連絡してください。
必要であれば、医師に関する苦情をGeneral Medical Council (GMC)に申し立てることができます。
王立外科学会(Royal College of Surgeons)にも、物事がうまくいかない場合にどうしたらよいかについての詳細な情報とアドバイスがあります。
残念ながら、日本外科学会は取り合ってくれないと思います。
ちなみに「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では、
男性型脱毛症に対し、
推奨度A:
・フィナステリド(プロペシア)内服
・デュタステリド(ザガーロ)内服
・ミノキシジル5%外用(リアップで有名です)
推奨度B:
・自家植毛
・LEDおよび低出力レーザー
・アデノシン外用(こちらは育毛剤のみで、アデノゲンなんかがあります)
となっておりました。
「あすか製薬」のホームページでは、治療の相場が載っていました。
・内服薬 3,000-15,000円/月
・外用薬 10,000-15,000円/月
・自毛植毛300,000-2,000,000円/回
・光・LED治療 5,000-10,000円/回
(光・LED治療に用いられる機械は日本では未認可)
治療としては、まずは内服、外用がよさそうです。
(リアップは私も買いましたが、面倒くさがりで途中で断念しました。)