めがね先生の勝手にOUTPUT

いろいろな事に勝手に返答します

Q20.4回目の新型コロナワクチンはなぜ医療従事者は対象ではないのか?

はい、こんにちは。

20回目できりがいいので、ワクチンネタです。

「わたしもうちました」のCMで有名な忽那賢志医師がyahooに投稿した記事からです。

 

 

引用させて頂きます。

 

2022/5/15(日) https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220515-00296142
オミクロン株では症状のある期間が短く、重症化しにくい
・前述の調査では、症状が続く期間もデルタ株では平均8.9日に対してオミクロン株では平均6.9日と約2日ほど短くなっており、症状の種類もデルタでは約9種類の症状がみられたのに対してオミクロン株では約8種類と少ない傾向にありました。また入院に至るのもオミクロン株の感染者の方がデルタ株の感染者よりも25%少なかったとのことです。後遺症が出現する頻度もデルタ株と比べてオミクロン株では少ないという報告も出てきています。
・このように、オミクロン株では症状のある期間も短くなり、重症化する人も少なくなり、また後遺症が残る頻度も少なくなるようです。また、ワクチン接種が進み、治療薬の選択肢も増えてきていることもあり、徐々に新型コロナの脅威は後退しつつあると言えます。
・オミクロン株に対して感染予防効果が落ちていると言えども、ワクチンの効果は絶大です。ワクチン接種をしている人は、していない人と比べて重症化しにくいことはもちろんですが、感染しにくいことも明らかです。自分自身を、そして周りの人を守るためにも、引き続きワクチン接種をご検討ください。

 

なるほど、オミクロンは軽症化して後遺症も少ないと。
新型コロナの脅威はへったんですね。良かった。
そしてワクチンうったら重症化しにくくて、感染もしにくいと。
ワクチンうったら周りの人を守れるんですね。4回目もうたないと。

 

2022/6/12(日)https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220612-00300438

4回目の新型コロナワクチン現時点での接種の対象は?なぜ医療従事者は対象ではないのか

イスラエルではすでに60歳以上の高齢者を対象に4回目が行われており、その有効性についても科学的なデータは報告されています。9万人以上の高齢者を対象に4回目のワクチンの有効性について検討した研究では、感染を防ぐ効果は3回目と比較して接種後2週後に65%とピークに達し、その後速やかに低下し、9週後には22%にまで低下することが分かっています(論文①)。
・オミクロンに対しては、2回目、3回目のワクチン接種も時間とともに感染予防効果が落ちていくことが知られていましたが、4回目はそれよりも早いペースで低下していくようです。
・同様に、医療従事者を対象に行った研究でも、4回目接種はオミクロンに対する中和抗体は十分には増加せず、感染予防効果はほとんど期待できないという結果でした。まさに「ぴえんこえてぱおん」な結果であり、もはや「ワクチンしか勝たん」状況とは言えなくなってきています。
・同じイスラエルの研究で、重症化(入院または死亡)を予防する効果についても検討しています。4回目のワクチン接種をした60歳以上の高齢者の、3回接種のみの高齢者と比較した重症化予防効果は、感染予防効果とは異なり接種から9週間後も86.5%と保たれていました。(論文①)

 

「ぴえんこえてぱおん」の意味は分かりませんが、感染予防には有効では無いんですね。
5月の記事では感染しにくいことはあきらかって言ってなかった?
感染予防効果が期待できないのに、周りの人を守る効果?
重症化しにくくなるので高齢者は打った方が良いと。

 

イスラエルでの医療従事者を対象にした研究では、4回目の接種後に生じた副反応は、3回目までの副反応と大きな違いは見られませんでした(論文②)。

・このように、4回目のワクチン接種は「重症化予防効果」に力点が置かれたものになっています。もともと重症化リスクの高くない、若い基礎疾患のない人にとっては恩恵は多くないため、現時点では接種対象にはなっていません。

・こうした重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人の4回目のワクチン接種率を高めることが重症者を減らすためには重要になります。

 

今月の忽那さんは、ワクチンは「重症化予防効果」が大事と言われてます。
今さら、若い人にとってワクチンは恩恵が多くないって、そりゃないよ。
周りの人を守るためというのはどこ行った?
それで、重症化リスクの無い、若い医療従事者はワクチン不要なんですね?

 

もとの論文もチェックしましょう。

 

論文①

 

Short term, relative effectiveness of four doses versus three doses of BNT162b2 vaccine in people aged 60 years and older in Israel: retrospective, test negative, case-control study.

 

250万人をカバーするイスラエルの国民健康基金であるMaccabi Healthcare Services (MHS)のデータを用いて、10週間にわたるcovid-19のブレークスルー感染と重症化に対するBNT162b2 4回目の投与が3回投与と比較して短期的に有効かどうかを検証した。

 

27876人がBNT162b2ワクチン(ファイザー)の4回目の接種を受け、69623人が3回のみの接種を受けた。4回目の接種者は、3回目のみの接種者よりも全体的に慢性疾患が多く、体調が悪い人が多かった。

 

追跡期間中に死亡した106人のうち、77人は3回目の接種のみ、23人は4回目の接種を受けていた。本研究では、SARS-CoV-2感染と重症covid-19の両方に対して、3回接種に比べ4回目の接種がさらに予防効果を発揮することが示された。

 

しかし,感染に対する相対的なワクチン効果は時間とともに変化し,接種後3週間で65.1%をピークに,10週間の追跡期間終了時には22.0%まで低下し,3回目の接種よりも早く弱くなった

 

重症のCovid-19に対する4回目の接種の相対的有効性は、追跡期間を通じて高い水準(72%以上)を維持したが、重症化は4回目または3回目の接種を受けた研究参加者の1%未満に発生するまれな事象であった。

 

早くデータ出す必要があって2.5ヶ月しか追跡してないとのことです。
その後はどうなるか分かりません。重症化も逆転するかもしれません。
そもそも、重症化が1%未満の稀な現象って言っちゃってますけど???
この研究は3回目と4回目の比較です。
未接種と4回目の比較はどうなるでしょうか?
恐らく今後も、「5回目うったら、4回目で終わる人よりよくなった。5回目もうってね。」
という論文がでるんでしょう。

 

あと、国のキャンペーン?のせいか、4回目うつ人は、慢性疾患を持つ人がやや目立ったそうです。
日本の4回目接種基準に慢性疾患持ちが入ってるのは、ここらへんも関係してるのでしょうか?

 

 

続いて4回目の副反応についての論文②

 

Efficacy of a Fourth Dose of Covid-19 mRNA Vaccine against Omicron.

 

この非盲検非ランダム化臨床試験では、BNT162b2(ファイザー)またはmRNA-1273(モデルナ)を3回投与してから4カ月後に投与した場合の免疫原性と安全性を評価した。

医療従事者1,250人(18歳以上)のうち、154人がBNT162b2(30ug)の4回目の投与を受け、その1週間後に120人がmRNA-1273(50ug)を投与された。

7,14,21,30日目に安全性評価、症状スクリーニング、SARS-CoV-2 PCR咽頭拭い液、免疫原性試験用血液を実施した。

 

こっちは100人強ずつしか検討してません。1ヶ月しか追跡してません。
数少ない上に、期間短い。
この結果で「大丈夫」っていっていいの?

 

どちらのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンも重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2受容体結合ドメインに対するIgG抗体と中和抗体価を増加させた。それぞれの測定値は9~10倍増加し、3回目の投与後に得られた抗体価よりもわずかに高く、両ワクチン間に有意差はなかった。

同時に、対照群における抗体レベルは低下し続けた。

 

あまり抗体が高くない症例を選んではいるようですが、
3回目投与前群と非接種群での抗体価はほぼ同じです。
未接種でも抗体価ってあがるんですか?
非接種群の抗体価も経時的にさほど下がってないようですが(IgG抗体で2割ほど)。

 

両ワクチンとも、B.1.1.529(オミクロン)変異体およびその他のウイルス株の生中和率を約10倍に上昇させ、3回目の投与後の反応と同様であった。

4回目の投与は、大多数に軽い全身および局所症状を誘発したものの、重大な有害事象につながらないことがわかった。

 

軽いといっても、60歳以下では50%以上の人に全身反応でてますね。
入院するほど重症じゃなきゃいいのか。

 

対照群の25.0%がオミクロン変異体に感染したのに対し,BNT162b2群では18.3%,mRNA-1273群では20.7%がオミクロン変異体に感染した.

ワクチン効果は、BNT162b2で30%、mRNA-1273で11%であった

感染者の多くは,比較的高いウイルス量(ヌクレオカプシド遺伝子周期閾値≦25)を有し,潜在的な感染力を有していた。

 

えーと、予防効果はなさそう。
しかも感染者のウイルス量は高く感染力有り。
CT値25以下って、同居家族にはまずうつるだろうし、
病院でもクラスターおこりそうなくらいではないですか。

 

ワクチン効果は有症状疾患の予防の方が高いと推定された(BNT162b2が43%、mRNA-1273が31%)

 

一部の接種者は感染しても症状がでない&高いウイルス量を維持すると。
症状なければ、知らないうちにウイルスばらまいちゃいますね。
周りの人を守るとは・・・

 

4回目の mRNA ワクチンが免疫原性で安全であり,(主に症状を抑えることに)ある程度の有効性があることを示した。

mRNAワクチンの免疫原性は3回の接種で最大になり、4回目の接種で抗体レベルが回復することが示唆された。

 

抗体があがっても、感染するとはどういうこと?

 

医療従事者の感染症に対するワクチン効果は低く、また、ウイルス量が比較的多いことから、感染症に感染していることが示唆された。したがって、

健康な若い医療従事者への4回目のワクチン接種は、わずかな効果しかない可能性がある。高齢者や脆弱な集団については評価しなかった。

 

この論文を信用するなら・・
4回目うたない理由って、4回目うって感染しても無症状でウイルスをばらまくことがあるから、
ワクチン打たないで症状出して早めにやすんでね。ってとこでしょうか。
逆にうたないほうが、周りの人の為にはよさそうです(これまでの接種でも、こういうことがあったりして)。むしろ打ってはいけないのでは?。
高齢者で入院や死亡を防ぐかもしれませんが(免疫抑制など、中和抗体以外の作用機序?)、
恐らく今後も定期的にずっと打ち続ける必要がありそうです(4度あることは5度ある?)。